Roland S750に内蔵SCSIを増設して、CF AztecMonsterを内蔵させる。

ユーザーさんからのリクエストで、Roland のハイエンドサンプラーのS750にCF AztecMonsterを内蔵させます。

00_S750_FRONT

Roland S750です。S770の廉価版という位置づけです。主な違いは、内蔵HDDがないことと、Digital I/O (S/PDIF) がない点です。

とりあえず、内部をみてみましょう。

01_S750_SIDE_VIEW

横面のネジを外します。

02_S950_Back_View

後面のネジを外します。

03_S750_TOP_View

上面のネジを外します。

04_Main_Board

内部は、こんな感じです。メインボード、メモリーボード、電源、FDDなどが見えます。

05_SCSI_pattern

矢印のパターンがSCSI信号用のパターンのようです。調べたところ、2.5インチ用のSCSI(PowerBookなどで使用されています)のピン配置のようです。

25_scsi_pin_assign_JPG2.5インチSCSI規格のピン配置です。S750の基盤では、24番のTERMINATOR POWERが接続されていません。

06_Board_taken_apart

SCSIケーブルをハンダ付けするために、メインボードを外します。

07_Soldering_SCSI_cable

ケーブルをハンダ付けします。CF AztecMonster用に3.5インチのSCSI規格に変換するために、2.5-3.5インチSCSI変換アダプターを利用します。

08_25-35_Conversion_Connector

ピン番号を間違えない様にして、2.5-3.5インチSCSI変換アダプターにケーブルをハンダ付けします。写真では、6, 8, 10, 12, 14, 16, 18 20 ~ 40番のみを接続しています。

09_CF_AztecMonster_Setup

CF AztecMonsterにケーブルを接続します。CF AztecMonsterは、両面テープを使って、FDDの上に貼付けました。両面テーブは、3M製のY-4955 アクリルフォームの両面テープを使用しました。

10_System_Loading

電源をいれて、FDからシステムを起動します。

11_System_Disk_Tools

System メニューのDisk Toolsを選択します。

12_Utility_Current_Drive

Disk Utilityで、Current Driveを変更します。

13_ID0_Selected

SCSIデバイスを選択します。CF AztecMonsterは、ID=0に設定されています。

14_HD_Format

HD/MO Formatを実行します。

15_Initializing

フォーマット中です。

16_System_Save

フォーマットが完了したら、こんどはSystemを転送します。

17_Save_Sys_Complete

Systemが転送されました。これで、CF AztecMonsterからSystemが起動できます。

18_SAVE_L07

CF AztecMosnterにファイルを保存してみます。サウンドライブラリのDrums & Percを保存します。

19_Saving_Files

保存ができました。

近日中にS770のロジックボードが入庫します。その際には、またレポートします。

MPC60のSCSI用ケーブルを作成して、CF AztecMonster、SD FuzinMonsterを内蔵させる。

MPC60のSCSIカードの内蔵用ケーブルを作成して、CF AztecMonsterSD FuzinMonsterを内蔵させます。

SCSIカードは今回、Stratos Technology製のSCSIカードを使用しましたが、MARION SCSIカードの場合には、MARION SCSI 変換アダプターキットが必要です(MARION SCSI変換アダプターキットを利用した場合には、このケーブルは必要ありません。MARION SCSIカードは、CF AztecMonsterを内蔵させることはできません)。CF RaizinMonsterDinoMonsterでも同様に内蔵が可能です。

01_Internal_SCSI_Cable_Components

内蔵ケーブル用の50芯のフラットケーブル、IDC 50ピンコネクター4個、圧接用の工具です。

02_MPC60_SCSI_CF_AZMN_FZMN

MPC60の内部です。SCSIカードと、SD FuzinMonsterを取り付けてあります。詳しい取り付けに関してはこちらを参照して下さい。

SCSIのIDがぶつからないように、それぞれのジャンパーを設定します。今回は、CF AztecMonsterをID=0、SD FuzinMonsterをID=1に設定しました。

03_Marking_Cable

ケーブルに現物合わせでコネクターの位置に印をつけます。

04_Connector_Clumping

印に合わせてコネクターを圧接します。コネクターは▼の刻印がある側が50芯ケーブルの1番になります(写真のカラーケーブルの場合は茶色のケーブル側、一般的なケーブルは赤色側が1番になります)。コネクターの方向を間違えないように注意します。

また、コネクターの取り付け方向も注意します。現物合わせで、どの方向に取り付ければいいかを確認します。その際、くれぐれもコネクターの1番の位置を間違えないようにしましょう。

05_Wiring_Cable

ケーブルを配線します。

06_Format_CF

DISKモードでフォーマットします。

07_Partition_CF

フォーマットが完了したら、パーティションを作成します。SCSIデバイスを変更するには、DISKモードのSELECT DISKでSCSI IDを選択します。

 

AKAI S1100 に CF AztecMonster を内蔵させる

AKAI S1100サンプラーにCF AztecMonsterを内蔵させようと思います。今回は、純正HDDは接続しませんが、もちろん分岐ケーブルなどを使って純正HDDをそのまま生かしたり、CF RaizinMonster を追加したりもできると思います。

00_S1100_Front

AKAI S1100です。隠れた名機だと思います。以外と中古相場は、お安めのようです。

01_Side_Veiw

側面のネジを外します。ラックマウントは外さなくても大丈夫です。

02_Rear_View

背面のネジも外します。トップカバーを外して、筐体を開けます。

03_HDD_Location

HDD が縦に取り付けられています。

04_SCSI_Pin_Assign

内蔵SCSIコネクターのピンアサインが逆に生えています。50番ピンがHDDの1番に挿さっています。

HDD の電源ケーブルも通常の大きいコネクターと違い、FDD用の小さいコネクターが使われています。これをHDD用に変換するために、FDD->HDD 電源変換アダプターを用意します。

05_HDD_Bracket_Screw

HDD を取り付けているブラケットを外します。底面のネジを外します。

06_SCSI_Connector_Key_Blind_OFF

フラットケーブルのコネクターの極性キーをヤスリで削り取ります。これで、CF AztecMonsterのSCSIコネクターに逆方向に挿せるようになりました。

07_insulator

プラスチックの絶縁板と両面テープでブラケットに貼付けられるようにします。

08_CF_AztecMonster_Built_Up

CF AztecMonsterを、純正HDDに貼付けます。

09_CF_AztecMonster_wiring_Set_Up

セットアップします。SCSIコネクターは、極性キーを反対に挿します。筐体に取り付けて、完成です。

10_Arrange_CF

DISKモードでパーティションを作成します。なぜか、「Format」コマンドでは、エラーがでるので、「ARR」(ARRange)で初期化します。ブロックの検証に割と時間がかかります。

11_Completed_Arrange

初期化が完了しました。60MBが17パーティションまで作成できるようです。最大で1GBまで認識するようです。

12_Saving_Sample

サンプルファイルを保存してみます。HDDのモーターの音もしなくなりました。

 

AKAI MPC 3000の内蔵26ピンSCSIコネクターを通常の50ピンコネクターに変換するアダプター

弊社のCF AztecMonsterCF RaizinMonsterをMPC3000に内蔵させる時に、なぜかMPC3000の内部の基盤から生えているコネクターが26ピンのヘッダーという特殊仕様になっているため、直接SCSIケーブルで接続できないのです。よく、外部のD-SUBコネクターをむりやり変換させたりする記事を見ますが、やっぱりメーカーとしては、解決策を講じないと。。。

というわけで、できたのがコレです。MPC3000 SCSI Adapterという素っ気無いネーミングですが、なかなかの優れモノと自負しております。

9ECW82609ECW8269

ちなみに、CF RaizinMonsterの正式のベゼルが出来てきたので、さっそく取り付けてみました。ちょっと黒光りしているのが、気になりますが(素材の性質上、つや消しが難しいのです。)。。。

9ECW8272

まずは、MPC3000の内部配線の26ピンコネクターをアダプターカードのヘッダーに取り付けます。CF RaizinMonsterからの50ピンコネクターもヘッダーに差し込みます。このケーブルは、ケーブルの出方が反対(内側にケーブルが出ちゃってます。)ですね。これは、製品版では直します。

9ECW8283

アダプターカードを裏返して、26ピンコネクターをMPC3000の基盤のヘッダーに差し込めば、セットアップ完了です。

9ECW8294

動作確認します。CFカードをCF RaizinMonsterに挿して、DISKモードでフォーマットしてみます。

9ECW8299

ファイルを保存してみます。動作は、まったく問題ないです。

製品版には、SCSIケーブルと、FDD->HDD電源コネクターアダプターケーブルが付属します。ZIPドライブや、PCMCIAカードドライブなどにも利用できると思います。

ちなみに、同じような内部SCSIコネクターのヘッダーが26ピンで生えているものに、MPC60のMARION製のSCSIカードがありますが、これも独自のピン配置なので、このアダプターカードは流用できません。ご注意ください。

MPC3000にCF AztecMonsterを内蔵させる

MPC3000の多くのユーザーさんから、お問いあわせをいただいている、『MPC3000にCF AztecMonsterを内蔵させることができないか?もしできるとすると、どうするのが一番スマートか?』という課題を一度なんとかしたいと思います。

かなり強引な(?)取り付けになりますが、ご了承いただきますようお願いします。

01_MPC3000_Internal_Connector_for_SCSI

MPC3000の内部です。真ん中の基盤の右奥にある26ピンコネクターが、SCSIコネクターになります。26ピンというのが特殊ですが、25ピンD-SUBコネクター(AKAIやMacなど用)とほぼ同じ配列のようです。

02_SCSI_26_50_Conversion_card

このコネクターから、CF AztecMonster用の50ピンコネクターを取り出すための変換基盤を作りました。

Print

配線は、このとおり。26ピンコネクターどうしはパラで接続します(1番から26番まで同じピン番号どうしで接続)。26ピンの23番から50ピンの26番の間は、ターミネータ電源なので、ヒューズを入れました。今回は、1.1A規格のポリスイッチ(ヒューズの代わりに使う素子)を使いました(通常のヒューズでも可)。

この配線図は、個人的に配線をし易くするために裏側から見たコネクターの配列になっています。一般のコネクターの表記方法の配列とは異なるので、注意してください。

03_B_26p_26p_Cable

26ピン-26ピンのフラットケーブルです。MPCの基盤から変換基盤を接続するケーブルです。これも、お手製で作りました。

03_C_power_cable

電源ケーブルです。

今回は、FDDから電源をとるようにするので、FDD>HDD電源変換ケーブル(AINEX製 http://www.ainex.jp/products/wa-081a.htm)、HDD>FDD, HDD分岐ケーブル(AINEX製 http://www.ainex.jp/products/d2-1502a.htm)HDD延長ケーブル(AINEX製 http://www.ainex.jp/products/wa-048a.htm)を使いました。もちろん、お手製のものでも可能ですが、汎用のもののほうが、お値段は安く仕上がります。

04_memory_removal

拡張メモリーカードを外します。8MB分損をしますが、16MBを2枚挿せば、十分なメモリーと思います。

メモリーカードを固定している、スペーサーも、筺体から外します。

05_set_isolation

こんな感じで、メモリーコネクターの上と、筺体に両面テープ、兼、絶縁体を貼ります。1mm厚の基材の3M製の両面テープを使いました(3M製 http://www.mmm.co.jp/tape-adh/bonding/thick/general/regular/)。

06_setup_CF_AM

こんな感じで、かなり強引に取り付けます。取り付けというより、押し込んだ感じです。あまりスマートでは、ないですね。

26ピン-50ピン変換基盤も、両面テープで、MPCの基盤に取り付けました。

07_Format_now

DISKモードで、内蔵したCFカードをフォーマットします。

数秒でフォーマットが完了して、パーティションを切ります。パーティションが完了すると、CFカードがHDDとして使えるようになります。

08_What_is_ths

今回のMPC3000の実験は、実は、もうひとつの実験も兼ねてやりました。それは、この怪しげなPIC(小型のマイコン)を乗せたCF AztecMonsterの試作機です。これは何でしょうか?詳しくは、後日。(ヒントは、これも、MPC3000の多くのユーザーさんからリクエストがあった機能を拡張するものです。)

 

Mac IIci にCF AztecMonsterを2台スタックして取り付けてみる

米国のユーザーさんから、CF AztecMonsterの面白い取り付け方をした方がいらっしゃるので、ご本人の許可を得てご紹介します。

こちらのユーザーさんは、Mac IIciのディスクドライブの交換用にCF AztecMonsterをお求めになられたようです。System 7.1とSystem 7.5.5を切り替えてお使いになりたいようで、2台のCF AztecMonsterを同時に内蔵したとのことです。

Macは、パーティションを切れば、1基のドライブからも複数のOSから起動可能ですが、やはり安定性からいって、1ドライブに1OSのほうが好ましいです。

CF2

このように、長ネジとナットで、力技で(^_^)取り付いています。

CF4

LEDも取り付けました。

CF5

かかったのは、1.29 USドルでした。

CF1

快適に動いているようです。めでたし めでたし。

CFカード > SATA > SCSI 2段階変換でStarTech製3.5インチベイをMPC60で使ってみる

MPC3000のユーザー様から、このようなメールをいただきました。

StarTechというメーカーが3.5インチベイにCF-SATA変換のキットを販売している。これをAztecMonster IIでSCSIに変換して、MPC3000で使用できないか?』

なかなか、コアな質問内容に、

『それは大変興味深いです。弊社で実験しましょう。』

と、返事をしました。

という訳で、アメリカのStarTech社から変換キットを取り寄せました。

MPC3000は、残念ながら、弊社にはないので、かわりにMPC60を使います。SCSIカードは弊社のStratos Technology MPC60 SCSIカードがあるのですが、MPC3000に近い形にするため、MARIONのSCSIカードを使います。

01_compornents_experiment

黒いベイと、赤い基盤が、StarTech製の変換キットです。その他、AztecMonster II、MARION SCSIカード、SCSI変換コネクターです。25ピンの中継コネクターは、メスメスが映っていますが、ここでは、オスオスが必要ですね。

01B_conversion_cables

変換ケーブル類です。二股の電源コネクターと、FDD > HDD電源変換コネクター(市販品で売っています。AINEX製のものをつかいました。)、SATA中継コネクターです。これは、StarTech製のSATAのコネクターが、標準のSSDなどのコネクターではないので、苦肉の策で使用します。

05_connector_mis-match

さらに嫌なことに、このコネクターのロック機能が邪魔で、AztecMonster IIのSATAコネクターに挿入できません。青い丸の部分を削ります。

06_connector_processing

カッターで削りました。

02_disassenble_CF_SATA

StarTech製のキットを組み立てます。丸印のネジを外します。

03_assemble_CF_SATA

3.5インチベイに基盤を取り付けます。

07_assemble_components

ケーブル類を組み付けます。

とりあえず、正常に動作するのか、PowerMac G4 + Adaptec SCSIカードで検証します。ソフトは、ATTO EXPRESS TOOLを使います。

08_experiment_PowerMac_G4

PowerMac G4に接続します。PowerMac G4を起動させます。

09_SCSI_error

しばらく、考えこんだ後に、SCSI エラーが出てしまいました。うーん残念。どうも、うまく動かないみたいです。

10_CF_SATA_SCSI_MPC_60

念のため、MPC60でも試してみます。コネクターをいろいろ変換しているので、あまり美しないですね。

11_Searching_SCSI

電源を入れます。AztecMonster IIのアクセスLEDがちらちらと付くので、反応はしているみたいです。

12_Format_now

 

DISKモードで、<Format a hard drive>を選択します。<Next page>で、SCSI ID=3で、AztecMonster IIを検出したようです。<Format now>でフォーマットしてみます。

13_Format_failure

エラーが出てしまいました。やはり、ダメのようです。

ついでなので、AztecMonster IIは、ちゃんと動くかどうかもやってみます。

14_SCSI_SATA_MPC60

StarTechのCF-SATAアダプターのかわりに、SSDを接続してみます。

15_Select_it

フォーマットが完了して、パーティーションが選択できるようになりました。

今回の実験は、NO GOOD(失敗)のようです。

逆にAztecMonster IIが大丈夫なので、規格としては、SATAはHOT SWAPが出来る様に設計されているため、このへんに活路がないのか今後の開発に繋げたいと思います。

現状、AztecMonster II自体が実験的な製品でした。これ自体は、HOT SWAPできるようには、出来ていません。

世の中の流れとして、CF自体がフェードアウトすることはわかっているので、もしかすると、また新しい製品を開発しなくてはいけないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

CF AztecMonsterのコネクター側の写真

ZIPドライブが入荷しましたので、テストしたいと思います。

その前に、『CF AztecMonsterのコネクター部分をみたい』という御要望があったので、S950と記念撮影です。

9ECW5622

こんな感じです。いかがでしょうか?

 

S950のStratos Technology製 SCSIインターフェースを再度検証する

前回は、SCSIのボリューム(パーティーション)が256個できるのではないか?という、適当なことを言ってしまってごめんなさい。使っているうちに、根本的にハードディスクという概念にとらわれていてはダメのようです。どうも、なにかデータベースのようなものの扱い方のようです。

実際に、再度いくつか検証してみました。結論からいうと、

  • SCSI Drive(CFメモリーカード)の容量に限らず、ボリュームが128個まで作成が可能。
  • 1ボリュームには、本体のサンプリングメモリーの容量(約1.5MB)が保存できる。
  • 約40〜42MBの容量まで保存できる。(Syquestの44MBの容量を想定しているのかも?)
  • CFカードには、相性があって新しい高速のCFでは、Format後にボリューム作成時にエラーがでる。

ということは、わかりました。ただ、1つのボリュームが本当にいくらの容量があるのか、その扱い方の根本的な理屈は、はっきりとはわかりません。DISKモードのメニュー「01」での「*Hdrive1」〜「*Hdrive8」の使い方もよくわかりません。(これもSyquetがリムーバブルメディアであることと関係があるかもしれません。)

実際に行った検証のいくつかを紹介します。

01_DISK_FOLDER01

ディスクモード「01」「Slct. create 」でLETTERキーとCURSOLキー、CONTROLノブを使って、ボリュームを作成します。名前を変えてENTキーを押すと、新しくボリュームができます。名前の横に『V1』などのボリュームナンバーが現れます。ちなみにFloppyが『V0』で固定のようです。

02_DISK_V128

ボリュームが128個作りました。

03_Disk_Directory_full

129個目のボリュームを作ろうとすると、エラーがでます。『ディレクトリがいっぱいです』ということでしょうか。

04_Sampling

本体メモリーいっぱいにサンプリングします。約1.5MBのサンプルデータを作ります。

05_Saving_Sample

DISK モードの「07」「SAVE SAMPLE」で1ボリュームにサンプルデータを保存します。

06_Volume_99

保存が終了すると「Vol(ボリューム)」が「99%」になって、ボリュームの容量がいっぱいになったのがわかります。

07_V_slct_29

ボリュームを1〜28番までフルにして、29番目のボリュームに保存しようとすると、エラーがでます。

08_Disk_Sample_space_full

「サンプル容量がもうありません」ということでしょうか。

本体サンプルメモリー約1.5MB × 28=約42MBで、容量がいっぱいなのでしょうか。これは、64MBを超えるCFカードでは、だいたい同じです。

次回は、SCSIハードディスク、ZIPドライブ(入手しだい)、MOドライブを試してみたいと思います。

Stratos Technology S950 SCSIボード試作品を使ってみる

前回の、AKAI S950用SCSIボードIB-109を使ってみて、どうもCF PowerMonster IIでは、ちゃんと動かないみたいです。何が悪いのかよくわからないので、例によって規格にのっとって、SCSIカードを試作してみました。

01_Stratos_S950_SCSI_A

デジタル入力機能は、今は必要ないので、SCSI機能にしぼって設計しました。せっかくの試作なので、Stratos Technology CF PowerMonster IIをオンボードで搭載できるようにしました。

SCSIコネクターも、MPCのように25pinのものに変えてあります。

02_SCSI_Board_wCFPMII

CF PowerMonster IIを取り付けました。

03_S950_Bottom_View

S950を裏面にひっくり返します。赤丸のネジをはずして、筐体を開けます。

04_S950_Back_View

S950の背面の赤丸のネジを外して、拡張ポートを開きます。

05_Around_Guide

拡張ポートの切り欠きのガイドに沿ってボードを挿入します。

06_Bottom_w_SCSI_Board

赤丸のコネクターにフラットケーブルを接続します。拡張ポートのネジを締めて、SCSIボードを固定します。

07_IB109_SCSI_Hard_Disk

電源を投入します。”IB109  SCSI hard disk”の表示がでます。

08_DISK_ERROR

DISKモードにします。DISKをセレクトすると、エラーが出ました。どうも、CFカードの相性が良くないみたいです。

09_CF_Card_Exchange

CFカードを128MBなどの、小さな容量のものに交換してみます。交換は、CFカードスロットから、ラジオペンチなどで交換できますが、やりづらいので、できれば一度ボードを外してから交換したほうが、安全でしょう。

10_9_Format_hard_disk

DISKモードにします。”09″ の”Format hard disk”にカーソルをもっていって、”ENT”を押して、フォーマットします。数秒で完了します。

11_01_VOLUME_slct_create

“01”で、” VOLUME Slct,create”にカーソルを持っていきます。”LETTER”とデータノブを回して、DISKに好きな名前をつけて、”ENT”を押します。名前をつけると約4MBのボリュームができるようです。あくまで想像ですが、256パーティーションで、1GBまで対応するようです。

↑どうも違うようです。再度検証してみました。こちらをご参照下さい→ http://www.artmix.com/wordpress/?p=473

12_06_SAVE_PROGRM

“06” の”SAVE PROGRM”で、データを保存してみます。

13_SAVING_sample

保存できました。

どうも、IB-109の設計上で何かCF PowerMonster IIとの相性が出ているのでしょう。もうすこし、追求したいところですが、Stratos Technology製のSCSIボードでは、 CF PowerMonster IIは、問題なく動作を確認できました。

試作ボードは、何枚か作ったので、評価版として販売します(数に限りがあります)。評価版SCSIボードには、アップグレードROMに交換する必要があります。ROM交換は、前回のブログを参照して下さい。

アップグレードROMに関しては、Virtual Sound Technology社にコンタクトを取ってみて下さい。または、弊社にご相談下さい。