SD SusanoMonster の Ensoniq ASR-10へのHOT SWAP(Removable機能)対応

SD SusanoMonsterはHOT SWAP機能を初期設定で持っています。MacintoshなどのHOT SWAPの機能がある機器で電源を入れた状態でフロッピーやMOなどのようにSDカードを入れ替えることができます。

一部の機器では初期設定の状態ではHOT SWAPがうまくいかない場合があります。今回はEnsoniq ASR-10 サンプラーシンセサイザーの例を紹介します。

Ensoniq ASR-10はSD SusanoMonsterの初期状態では、HARD DISKとして認識しますので、電源をいれた状態でSDカードを取り出すと、SCSI Deviceを見失ってしまい、SDカードを読み込まなくなります。

この状態を回避するために、SCSI2SDプロジェクトのscsi2sd-utilソフトウェアでオプション機能を変更します。scsi2sd-utilの使い方等はこちらを参照してください。

PCにSD SusanoMonsterを接続します。写真はMacintoshに接続していますが、Windows PC/AT機でも使用できます。

scsi2sd-utilソフトウェアを起動します。

『Enable Unit Attention』『Enable SCSI2 Mode』『Enable SCSI Disconnect』『Respond to short SCSI selection pulses』のチェックを入れます。

『Device 1』タブをクリックして、『Device Type』を『Removable』に変更します。

『Device 2』『Device 3』『Device 4』は設定しないで下さい。

ファームウェアの設定を書込んで下さい。

『File』メニュー『Upgrade Bootloader (ADVANCED)…』を選択して『USB_Bootloader-V5_nodelay.bin』(詳細はこちらを参照してください。)を書込んでください。

書き込みが完了したら、PCからSD SusanoMonsterを外して下さい。

Ensoniq ASR-10の外付けのSCSI端子に接続するため、外付けBOXにSD SusanoMonsterをセットアップします。

SCSI BOXは現在入手が難しいですが、ヤフオクなどで中古をさがすか、Alibabaなどで検索してください。

Ensoniq ASR-10の外部SCSI端子に接続します。

Ensoniq ASR10/ASR-10 RackにSD SusanoMonsterを内蔵させるKIT(Ensoniq ASR10 SD Reader/Writer internal conversion KIT)は2017年10月 Engineering Sampleが試験販売開始です(初回ロット50セット限定)。SCSI BOXを見つけられない場合や、SD SusanoMonsterを内蔵させたい場合には、ご検討ください。

フロッピーからASR OSを起動させます。

『Command』『System・MIDI』から『CHANGE STORAGE DEVICE』を選択します。

『LOAD DEVICE』を『SCSI 0』に変更します。

SDカードを入れ替えてみます。

『NOT AN EPS SCSI DEV』と表示されています。これはSDカードがフォーマットされていないので読み出せないということでしょう。

『FORMAT SCSI DRIVE』を選択します。

フォーマットします。

フォーマット中です。

フォーマットが終了したら、再度SDを入れ替えてみて動作を確認します。

たまに『FILE OPERATION ERROR』という表示がでて、SD SusanoMonsterのLEDが点滅して操作ができなくなります。

この場合には一旦SDカードを取り出して、何度か『CHANGE STORAGE DEVICE』を押して、LEDの点滅が「赤=ON」「緑=OFF」の状態(コマンド待ちの状態)になるようにします。

再度SDカードをいれるとSDカードがSCSIに認識します。

 

 

 

SCSI to SD 変換カード SD SusanoMonster 設定ソフトウェア ボリュームの変更の仕方

SCSI to SD変換カード SD SusanoMonsterはSCSI2SDプロジェクトをベースに開発されたHOT SWAP可能のアダプターカードです。

今回はSCSI2SDプロジェクトの特長であるscsi2sd-utilソフトウェアによる、SCSIやボリュームの設定値、またSCSI IDの設定、パーティーションの設定について解説します。

ソフトのダウンロード、インストールは、OSXはこちらWindowsはこちらを参照してください。

scsi2sd-utilソフトウェアは多様な設定が可能です。一番ユーザーで使用する機能は容量の設定でしょう。初期設定ではSDカードの上限が2GBに設定されています(SCSI2SDの推奨値)。

また、このカードはオプションでSDカードの容量を最大で4つの独立したデバイスに分割してそれぞれに個別のSCSI IDを割り振ることができます。

今回は8GBのSanDisk Ultraを4分割する設定を紹介します。

まず、PCとUSBケーブルで接続します。USBケーブルは製品には付属しませんので別途ご用意ください。USB Type B – USB Micro B ケーブルを用意してください。基盤側のMicro B端子は壊れやすいので、注意して接続してください。

USBバスパワーだけで動作させて下さい。電源ケーブル、SCSIケーブルは絶対に挿さないで下さい。

scsi2sd-utilソフトウェアを起動します。SD SusanoMonsterと接続がされると、ダイアログの左下に『SCSI2SD Ready, firmware version XXXX』(XXXはファームウェアバージョン)が表示されます。表示がされない場合には、もう一度USBの接続を確認してください。

ダイアログの上部に『General Settings』『Device 1』『Device 2』『Device 3』『Device 4』のタブがあります。

『General Settings』の解説に関してはこちらに実際の事例を紹介しています。

『Device X』(XはDevice番号)は最大4個独立した『Device』単位を割り振り、それぞれに個別のSCSI IDを付加できます。ただし、全ての機器でこの機能が正常に動作するとは限らないですし、場合によっては思わぬ障害が発生する可能性もありますので、十分な知識のある方が自己責任にて実施してください

 

『Device 1』タブをクリックして下さい。『Enable SCSI Target』にチェックを入れるとSCSI DeviceとしてSDカードが有効になります。最初に開いた状態のパラメータは初期設定です。

まず容量の最大値を設定します。『Device size』の数字を希望の数字(たとえば128GBなど)に設定します。容量の単位(KB, MB, GB)も設定できます。

『SCSI ID』を0、『Device size』を512MBに設定しました。『Device 1』の『SCSI ID』は、SD SusanoMonsterのボード上のJ9の設定のほうが優先されます。複数の『Device X』を設定した場合には、『Device 1』のみが有効になります。その他の『Device X』はBUS上に見えなくなります。設定内容は保持されます。

 

SDカードの容量を分割するには、『Device 2』以降も設定します。『Device 2』のタブをクリックします。『Enable SCSI Target』にチェックをいれます。初期設定はSCSI ID=1に設定されています。別のSCSI IDにも変更可能ですが、他の『Device X』(XはDevice番号)のSCSI IDとホストのSCSI ID(通常SCSI ID=7 AKAI製サンプラーの場合には初期状態でSCSI ID=5の機種があります。詳しくはAKAI PROの製品マニュアル等を参考にしてください。)とは別のIDに割り振って下さい。意味のわからない方はSCSI関連の技術情報等を検索してください。

この時点ではまだ他の設定は変更しないでください。

 

続けて『Device 3』『Device 4』も設定します。この時点では『Enable SCSI Target』以外の設定はまだしないで下さい。手順を間違えると、正常に認識しないなどの障害が発生することがあります。

次に『Device 2』『Device 3』『Device 4』の順番に『SD Card start sector』の設定を『Auto』にチェック、『Device size』の設定をして下さい。

 

設定をしたら、下部にある『Save to device』ボタンを押して設定をSD SusanoMonsterに転送します。

 

転送が終了しました。

 

PowerMac G4で試してみます。PowerMac G4はDigital Audio 533MHz DPモデル、SCSIカードはAdaptec 2930CA、SDカードはPlextor 2GBです。

 

ATTO ExpressTool をつかって動作を確認します。

 

SCSI ID=0〜3でそれぞれ認識しました。

SCSI=0のデバイスを選択して初期化してみます。

初期化するとデータがなくなりますよ的なアラートのダイアログがでました。『OK』をクリックして継続します。

初期化します。

初期化完了しました。ファインダーにデバイスがハードディスクとしてマウントしました。

ID=1〜3も同様に初期化します。

初期化完了して全デバイスマウントしました。

他の機器ではうまくいかない可能性もありますので、特に古い機種で安定して動作させるためには初期状態でお使いいただくのがベターだと思います。

パラメータをいじりすぎて訳が分からなくなった場合には、工場出荷時の状態に戻す事ができます。『File』→『Load Default』→『Save to Device』で書き込みます。ただし、ファームウェアの書き込みに失敗した場合にはROMを書き込む専用のハードウェア機器が必要になりますので、十分注意して実施して下さい。

弊社のファームウェアを再書き込みすることも可能です。弊社の初期設定のファームウェアはこちらからダウンロードできます。

『scsi2sd-util』ソフトウェアの『File』メニュー『Upgrade Firmware…』を選択します。

ファームウェアを選択します。基本的に弊社の提供するファームウェア以外を使用しないでください。別のバージョンのファームウェアを使用した場合には、SCSI IDがちゃんと設定できないなどのさまざまな障害が起こることがあります。

『開く』を選択します。

『Firmware update successful』のダイアログがでたら成功です。

次回はEnsoniq ASR-10サンプリングシンセサイザーを使ってDevice Typeの Removable の設定を紹介します。

SD SusanoMonster SCSI to SD 変換アダプター 設定変更用ソフトウェア 起動の仕方(Windows編)

SD SusanoMonsterはscsi2sdプロジェクトをベースにしたSDメモリーカードをSCSIインターフェースに接続できる製品です。この製品にはscsi2sd-utilというソフトウェアでオプション機能を編集できます。

機能は

SCSI Parity, Unit Attention, SCSI2 Mode(古い規格の互換性), glitch filter, SCSI Disconnect, short SCSI selection pulse への応答, LUNS to SCSI IDs の機能の設定

SDカードを最大4つのパーティーションに分割して、それぞれ独立したSCSI IDを割り振ることができる

SDカードの最大値の設定(初期設定は2GB)

Deviceタイプ(ハードディスク、リムーバブルなど)の設定

プロダクトID, シリアル番号の設定

ファームウェアの更新

BootLoaderの更新

です。

ただし全ての機能がお使いの機器で有効とは限らないですし、場合によっては正常に動作しないだけでなく、深刻な障害が発生する可能性がありますので、専門知識のある方が自己責任にて実施してください。

今回はscsi2sd-utilのダウンロードとWindows(7〜8.1推奨)での起動方法までを解説します。実際の設定については次の投稿で説明します。

SCSI2SDプロジェクトのftpにアクセスします。今回はWindows 64bit版を使います。ユーザーのOSによっては32bit版を使って下さい。

http://www.codesrc.com/files/scsi2sd/latest/windows/64bit/

『scsi2sd-util.exe』を選択してダウンロードします。

『このファイルを実行または保存しますか?』というダイアログがでますので、『保存』を選択してください。

ダウンロードが完了すると、『scsi2sd-util.exe』というファイルができます。

『scsi2sd-util.exe』ファイルをダブルクリックします。ソフトウェアが起動しました。

具体的な使い方は次回の投稿で解説します。

 

SD SusanoMonster オプション機能編集用ソフト scsi2sd-util のMac OSXでの起動方法



SD SusanoMonsterはscsi2sdプロジェクトをベースにした製品です。この製品にはscsi2sd-utilというソフトウェアでオプション機能を編集できる機能があります。

オプション機能は

SCSI Parity, Unit Attention, SCSI2 Mode(古い規格の互換性), glitch filter, SCSI Disconnect, short SCSI selection pulse への応答, LUNS to SCSI IDs の機能の設定

SDカードを最大4つのパーティーションに分割して、それぞれ独立したSCSI IDを割り振ることができる

SDカードの最大値の設定(初期設定は2GB)

Deviceタイプ(ハードディスク、リムーバブルなど)の設定

プロダクトID, シリアル番号の設定

ファームウェアの更新

BootLoaderの更新

です。

ただし全ての機能がお使いの機器で有効とは限らないですし、場合によっては正常に動作しないだけでなく、深刻な障害が発生する可能性がありますので、専門知識のある方が自己責任にて実施してください。

今回はscsi2sd-utilのダウンロードとOSXでの起動方法までを解説します。実際の設定については次の投稿で説明します。

http://www.codesrc.com/files/scsi2sd/latest/mac/

にアクセスし、scsi2sd-util.dmg をクリックします。

『次のファイルを開こうとしています』のダイアログがでますので、『ファイルを保存する』を選択して『OK』をクリックします。

ダウンロードした .img ファイルをダブルクリックしてイメージファイルをデスクトップに展開します。『scsi2sd-monitor』と『scsi2sd-util』の二つのファイルが出来ます。

OSXの『ターミナル』ソフトウェアを起動します。『ターミナル』はアプリケーションフォルダー内のユーティリティーフォルダーにあります。

ディスクトップ上のイメージファイルのパスに入ります。通常は

cd /Volumes/dmg

となりますが、パスはユーザーによって違うこともあります。詳しくはターミナルの使い方を検索してください。

sudo chmod a+x scsi2sd-util

とコマンドを打ちます。Read-only file system と返ってきたら、ファインダーに戻って、『scsi2sd-util』 をダブルクリックします。

『インターネットからダウンロードされました。』というダイアログがでましたら、『開く』をクリックします。OSXのバージョンによっては『開発元がわかりません』というエラーダイアログがでる場合があります。その場合には『Control』キーを押しながら『scsi2sd-util』ファイルをダブルクリックしてください。

『scsi2sd-util』が開きました。

具体的な使用方法は次回の投稿で紹介します。

 

 

AKAI MPC2000XL 専用 HOT SWAP対応 SDカードリーダー/ライター取付キットを使ってみる。

SD MistyGhostの一番の活用先であるAKAI MPC2000XLのケーブルを含んだ完全キットを使ってみます。ちなみにMPC2000(無印)には使用できません。2000XL専用です。 MPC2000XL_SD化キット SD MistyGhost(カードリーダー/ライター)、電源ケーブル、IDEケーブルです。   Firmware_Ver_確認 「shift」+「8」→「F3」でファームウェアバージョンを確認します。ver.1.14, 1.17の場合には、ver.1.20にアップグレードする必要があります。アップグレード用のファームウェアはAKAIのサイトにありますので、ダウンロードして、BINファイルをMPC2000XLでフォーマットしたフロッピーディスクにコピーして、フラッシュ操作を実施します。やり方がよくわからない場合、フロッピーがないパソコンしかない場合には、弊社までご連絡ください。   MPC2000XL背面ネジ位置トップパネルを痛めない様に毛布などを敷いて、裏返します。赤丸のネジを全部外します。沢山ありますが、あせらずに全部外しましょう。   MPC2000XL内部 背面シャーシを開けます。割とシンプルな作りですね。   ケーブル取り外し赤丸のケーブルコネクターを外します。上のリボンケーブルのコネクターは脇に固定しているストッパーがついているので、外側に開くとコネクターがぽろっと外れます。電源コネクターは壊さないように気をつけて外します。     FDDネジ位置フロッピードライブを固定しているネジを外します。小さい金具がさらに付いています。   FDD取り外し完了金具を外します。金具は同じ様にSD MistyGhostに取り付けてください。   FDDベイ用かなぐ取り付け 金具を取り付けました。キューブナットの取り付け位置に注意して下さい。   FDDとの交換取り付けMPC2000XLのシャーシに取り付けます。   電源ケーブル接続電源ケーブルを取り付けます。   取り付け完了IDEケーブルを取り付けます。フロッピーのケーブルを取り付けていたコネクターではなく、隣のコネクターになります。リボンケーブルには極性があります。赤色の線の位置に気をつけて挿して下さい。間違った方向には刺さらないはずですが、十分確認して慎重に挿して下さい。   LOADモード電源をいれて、SDカードを挿入してください。「SHIFT」+「6」→『ジョグダイヤル』で「ATAPI」を表示させてから、「F3」→「F6」でフォーマットします。 SDカードはあまり高速なものや高容量のものは相性が悪いことが多いです。当方では、SanDisk Ultraシリーズを推奨しています。    

CF RaizinMonster のファームウェア改良版 (ver.30 → 40) をAKAI MPC3000で検証する。

CF RaizinMonsterは沢山のユーザーさんにご愛顧いただいていますが、それゆえいろいろな不具合点も報告されています。一番寄せられているのは、AKAI MPC3000での、CFカードの相性問題です。一部のCFカードで初期化ができない、保存に失敗する等の現象が報告されています。

そこで、メーカーに現象を再現してもらって、ファームウェアの更新をお願いしました。

CF_RaizinMonster_Early_FIRM_VER

古いバージョンのサンプル品です。Transcendの133XとSiliconPowerの200Xで不具合が再現されました。

01_New_FIRM_VER

新しいファームウェアのバージョンの試作品です。Ver.40のコアをつかっています。SiliconPowerのCFを使ってみます。

02_Disk_Mode

DISKモードでフォーマットします。

03_FORMAT_HARD_METHOD

弊社のMPC3000はVailixi ROMを使っているので、HARDモード(Low Level Format)でフォーマットします。

04_Formatting

フォーマット中です。フォーマット終了したら、パーティションをします。

05_SAVE_PGM

フォーマット終了後、ファイルをセーブします。

06_SAVING

保存しています。

07_SAVE_COMPLETE

保存できました。

08_EXCHANGE_CF

CFカードを交換します。

09_SAVING_TRANSCEND

保存できました。

現在、メーカーでも検証中です。新型の販売はもうすこし先になります。

IMG_2846

Adaptec SCSIカードをBIOS ユーティリティーでベリファイするとタイムアウトエラーがでることも報告されています。

IMG_2876

新型のファームウェアでは改善されています。こちらもメーカーで検証中です。

 

MPC60のSCSI用ケーブルを作成して、CF AztecMonster、SD FuzinMonsterを内蔵させる。

MPC60のSCSIカードの内蔵用ケーブルを作成して、CF AztecMonsterSD FuzinMonsterを内蔵させます。

SCSIカードは今回、Stratos Technology製のSCSIカードを使用しましたが、MARION SCSIカードの場合には、MARION SCSI 変換アダプターキットが必要です(MARION SCSI変換アダプターキットを利用した場合には、このケーブルは必要ありません。MARION SCSIカードは、CF AztecMonsterを内蔵させることはできません)。CF RaizinMonsterDinoMonsterでも同様に内蔵が可能です。

01_Internal_SCSI_Cable_Components

内蔵ケーブル用の50芯のフラットケーブル、IDC 50ピンコネクター4個、圧接用の工具です。

02_MPC60_SCSI_CF_AZMN_FZMN

MPC60の内部です。SCSIカードと、SD FuzinMonsterを取り付けてあります。詳しい取り付けに関してはこちらを参照して下さい。

SCSIのIDがぶつからないように、それぞれのジャンパーを設定します。今回は、CF AztecMonsterをID=0、SD FuzinMonsterをID=1に設定しました。

03_Marking_Cable

ケーブルに現物合わせでコネクターの位置に印をつけます。

04_Connector_Clumping

印に合わせてコネクターを圧接します。コネクターは▼の刻印がある側が50芯ケーブルの1番になります(写真のカラーケーブルの場合は茶色のケーブル側、一般的なケーブルは赤色側が1番になります)。コネクターの方向を間違えないように注意します。

また、コネクターの取り付け方向も注意します。現物合わせで、どの方向に取り付ければいいかを確認します。その際、くれぐれもコネクターの1番の位置を間違えないようにしましょう。

05_Wiring_Cable

ケーブルを配線します。

06_Format_CF

DISKモードでフォーマットします。

07_Partition_CF

フォーマットが完了したら、パーティションを作成します。SCSIデバイスを変更するには、DISKモードのSELECT DISKでSCSI IDを選択します。

 

MPC60 MARION SCSIカード 内蔵SCSIコネクター変換アダプターとSD-SCSI変換 SD FuzinMonsterを使う

MARION SCSIカードの内蔵SCSIコネクターの変換アダプターが出来てきました。以前は作らないといっていたのですが、結局要望が非常に多かったので、作ることにしました。

ほぼ同時に、新型のSD-SCSI変換アダプター、SD FuzinMonsterのサンプルも出来てきたので、合わせて試用してみます。

1_MPC60_MARION_SCSI_Adapter

左からMARION SCSI INTERFACEカード、MARION SCSI変換 アダプター、SD FuzinMonsterです。SCSIカードをMPC60で使用するには、Roger LINN アップグレードROMが必要です。

2_FDD_Screws

まずはSD FuzinMonsterをMPC60に取り付けます。このMPC60は、SATA DinoMonsterが付いていました。

3_SD_FuzinMonster_SetUP

SD FuzinMonsterにFDDの金具を取り付けます。

4_SD_FuzinMonster_Built_UP

SD FuzinMonsterをMPC60の筺体に取り付けます。

5_MARION_SETUP

次にMARION SCSI INTERFACEカードを取り付けます。

6_Cable_Built_UP

MARION SCSI変換アダプターにケーブルを取り付けます。

7_SCSI_Adapter_SETUP

MARION SCSI 変換アダプターをMARION SCSI INTERFACEカードに取り付けます。26ピンコネクターに差し込むだけです。

8_SD_SETUP

SDカードを挿入します。カチリと音のするまで押し込みます。もう一度押し込むと取りはずせます。

9_Format_SD

DISKモードでフォーマットをします。

10_Partition_SD

フォーマットが終了したら、パーティションを作成します。

11_Sample_SAVE

サンプルファイルを保存してみます。

12_Saving_Sample

CF RaizinMonsterに比べると若干スピードが遅いです(PowerMacでのベンチマークテストでは、SDカードによっては速度が1Mbpsほどになるものもありました)。MPC60では、もともとSCSIの速度が遅いのでそれほど違いは感じませんでした。

AKAI S1100 に CF AztecMonster を内蔵させる

AKAI S1100サンプラーにCF AztecMonsterを内蔵させようと思います。今回は、純正HDDは接続しませんが、もちろん分岐ケーブルなどを使って純正HDDをそのまま生かしたり、CF RaizinMonster を追加したりもできると思います。

00_S1100_Front

AKAI S1100です。隠れた名機だと思います。以外と中古相場は、お安めのようです。

01_Side_Veiw

側面のネジを外します。ラックマウントは外さなくても大丈夫です。

02_Rear_View

背面のネジも外します。トップカバーを外して、筐体を開けます。

03_HDD_Location

HDD が縦に取り付けられています。

04_SCSI_Pin_Assign

内蔵SCSIコネクターのピンアサインが逆に生えています。50番ピンがHDDの1番に挿さっています。

HDD の電源ケーブルも通常の大きいコネクターと違い、FDD用の小さいコネクターが使われています。これをHDD用に変換するために、FDD->HDD 電源変換アダプターを用意します。

05_HDD_Bracket_Screw

HDD を取り付けているブラケットを外します。底面のネジを外します。

06_SCSI_Connector_Key_Blind_OFF

フラットケーブルのコネクターの極性キーをヤスリで削り取ります。これで、CF AztecMonsterのSCSIコネクターに逆方向に挿せるようになりました。

07_insulator

プラスチックの絶縁板と両面テープでブラケットに貼付けられるようにします。

08_CF_AztecMonster_Built_Up

CF AztecMonsterを、純正HDDに貼付けます。

09_CF_AztecMonster_wiring_Set_Up

セットアップします。SCSIコネクターは、極性キーを反対に挿します。筐体に取り付けて、完成です。

10_Arrange_CF

DISKモードでパーティションを作成します。なぜか、「Format」コマンドでは、エラーがでるので、「ARR」(ARRange)で初期化します。ブロックの検証に割と時間がかかります。

11_Completed_Arrange

初期化が完了しました。60MBが17パーティションまで作成できるようです。最大で1GBまで認識するようです。

12_Saving_Sample

サンプルファイルを保存してみます。HDDのモーターの音もしなくなりました。

 

MPC3000 Vailixi OS 3.50 で CF RaizinMonsterを使ってみる

MPC3000のサードパーティー製のOS Vailix 3.50のROMを入手したので、CF RaizinMonsterとCFメモリーカードで使ってみます。

Vailixi ROMの最大のウリは、PCで読み書きができるフォーマットに対応することです。残念ながら、現在はメーカー自体が活動していないので、販売されていません。中古で探すしかありません。私は、eBayでUS$45.00-で購入しました。

01_Vailixi_ROM

Vailixi ROMです。

02_MPC_ROM_Location

MPC3000のマザーボードの中央にROMがあります。手前がLS、奥がMSです。

03_REmoving ROM

慎重にソケットからROMを外します。ICプラーを使っていますが、無い場合にはマイナスの精密ドライバーなどで、地道に外してください。

04_Vailixi_ROM_installation

Vailixi ROMをソケットに挿します。足が曲がらないようにして、方向とLS、MSに気をつけて取り付けましょう。以上でROM交換は終了です。

05_BOOT_Vailixi_ROM

MPC3000から起動させます。正常に起動したら、最初にVailixi ROMの表示がでます。

06_Format_CF

CF RaizinMonster にCFカードを挿して、DISKモードでフォーマットします。Vailixi OS では、Formatのメニューが一部変更になっています。「Low level format」が選択できるようになっています。「Hard」と「Soft」の違いがいまひとつわかりませんが、とりあえず、「Hard」を選択します。

ちなみに、MPC3000はCFカードの相性があります。割とCFカードを選びます。今回は、Transcend X52 1GBのものを使いました。

07_Mode1_Partition

Format が終了すると、パーティションのメニューが出ます。「Mode 1 = Hybrid partitions」を選択します。

08_26Xpartition

26個のパーティションが作成できるようです。なぜか5択で容量が決まるみたいです。5番を選択します。

Mac_DeskTop_Copying

パーティション作成を終えたCFカードをUSBリーダーでパソコンに読み込ませます。パーティションが26個、パソコンに認識されます。

フリーの音源をコピーしてみます。

09_load_PRM

ファイルをMPC3000で読み込んでみます。

問題なく動作しました。