DinoMonsterでmSATA SSDカードを2.5inc. 変換アダプターを利用して使ってみる。

3.5inc. のFDDベイ用のSATA-SCSI変換アダプターDinoMonsterを使ってみたいけど、AKAIのMPCなどでは、容量の制限があり、大容量のSATA SSDは、ちょっともったいないです。しかし、書き込み速度を考えると、CFよりも、やはりSSDは魅力的です。

ベンチをとってみます。

00_CF_Bench

CFは、やはり、書き込み速度が、遅いです。(古いHDDよりは、高速ですが。。。)

01_SATA_Bench

SATAは、やはり、早いです。書き込みは、約3倍になります。赤い彗星ですね。

02_mSATA_and_Adapter

そこで、比較的に容量の小さいSSDがラインナップされている、mSATA規格のSSDをつかってみたいと思います。用意したのは、ADATA製の24GBモデルです。2.5インチ変換アダプターケースとあわせて、約4000円で購入しました。

ちなみに、似たような形をしたメモリーに、DELLのネットブックなどに使用する、mini PCIe規格のモデルがありますが、電気的に全く違う規格なので、間違わないようにして下さい。規格が全く違うにも関わらず、ソケットにすっぽり入ってしまいます。ちょっと困ったものです。。。

03_Using_with_DinoMonster

アダプターケースを組み立てて、MPC60に内蔵したDinoMonsterで使用してみます。

04_Disk_Mode_Format_now

DISKモードで、フォーマットします。

05_Formatting_CF_card

フォーマット中です。『10分かかります。』といっていますが、あっという間に終わります。ZIPなどに比べて、遥かに高速です。

06_Save_Sample_Data

サンプルデーターを保存してみます。問題なく動作しているようです。

 

MPC60のLCDのバックライトを交換する。

MPC60にDinoMonsterを組み込んだついでに、暗くて困っていたLCDのバックライトを交換します。

Retroillumination という英国のメーカー(?)で、eBayで買えます。手作り感満点の製品で、「Solder Free(ハンダ付け不要)」というのが、うたい文句です。ちょっと割高ですが、面倒な絶縁シールをすることを考えると適価と思います。

01_cutting_lock

LCDケーブルをまとめているインシュロックを外します。ニッパーでカットするときは線を切断しないように注意しましょう。

02_unplug_LCD_Connector

基盤の真ん中にある、黒いケーブルのコネクターを外します。

03_Unplug_invertor_Connector

インバーター電源のコネクター(P2)を外します。

04_removing_spring

LCDパネルのバネを外します。

05_unscrew_LCD_Panel

LCDパネルを固定しているネジを外します。

06_unscrew_Left_Side_screw

左側のLCDパネルのネジも外します。コントラストのボリュームが邪魔になるので、はずしたほうが作業がやり易くなります。

07_removing_LCD_Panel

LCDパネルユニットが外れました。

08_Unscrew_Back_Panel

LCDパネルユニットのネジを外して、バラします。

09_LCD_BackLight_desoldering

『ハンダ付け不要』という事でしたが、キレイに仕上げたいので、ハンダゴテでバックライトの配線を外します。裏側のオリジナルのインバータのケーブルも外します。

10_Removing_BackLight

新しいバックライトと差し替えます。バックライトのELユニットは横に引っ張れば、するすると抜けます。同様に、ピンクの発光側をLCD側にして、挿し込みます。

11_Reassemble

組み立てて、動作確認します。劇的に明るくなったというわけではないのですが、それなりに見やすくなりました。オペレーションもストレスなく行えそうです。

 

 

 

 

MPC60+Marion SCSIカードでHOT SWAP対応SATA-SCSI変換アダプターDinoMosnterをセットアップする。

CF RaizinMonsterが好調です。こんなに多くのMPC、Vintageサンプラーのユーザーさんがまだまだいらっしゃるとは思いませんでした。

実はもともと、HOT SWAP対応のアイデアは、ユーザーさんから『CF->SATA->SCSIで変換できないか?もし可能としたら、HOT SWAPもできるか?』という無茶ぶりが始まりでした。実験を重ねて、SATA-SCSIでHOT SWAP可能なものが出来上がりました。それが今回使ってみる「DinoMonster」です。せっかく作ったので、製品にして小ロット作っています。今回実験用の試作品を使いますが、製品版はもうすこし部品が整理されています。

01_DNMN_Marion_Adpter

さて、今回のテーマのMPC60ですが、SCSIカードは弊社製のものがありますが、やはり主流は、Marion製のものだと思います。これも、MPC3000同様、内蔵HDDなどを想定して設計されていないため、ピンヘッダーが特殊です。変換して使用する必要があります。MPC3000同様、変換基盤をつくってみました。MPC60は、MPC3000よりも筐体のクリアランスがシビアなので、何回かCut and Tryで作りました。結果、配線が面倒だったので、今回の基盤の外部SCSI用26ピンコネクターはダミーで配線してません。両面なので手作りだと大変なので、すいません。

Print

実際の配線は、こんな感じです。MPC3000とはピン配置が違います。

03_FDD_Removing

さっそくMPC60のトップパネルを開けて、FDDの金具のネジを外します。

04_Building_SATA_DinoMonster

DinoMonsterにFDDの金具を取り付けて、組み付けます。

05_Marion_SCSI_Adapter

Marion製SCSIカード用の変換カードです。外部SCSI用の26ピンコネクターが左にオフセットしているのは、コネクターの上にある基盤が干渉するのを避けるためです。

06_Setup_Ready

変換基盤をセットして、配線します。DinoMonsterの電源は、FDD用電源コネクターからHDD用電源コネクターに変換して使います。

07_MPC60_Power_ON

MPC60の電源を入れます。

08_Format_SSD

DinoMonsterにセットしたSSDをフォーマットします。

09_Saving_Sample_File

サウンドファイルを保存します。

10_exchanging_SSDs

電源を落とさずにSSDを入れ替えてみます(HOT SWAP)。

11_Saving_Sample_Another_SSD

同様にサウンドファイルを保存します。SSDなので、かなり高速に動作しているのがわかります。

実際問題、MPC、Vintageサンプラーには、SSDの容量は大きすぎて、エラーがでるものがあります。やはり、MPC、VintageサンプラーにはCF RaizinMonsterのほうが使い易いと思います。

それでも、大きなファイルを高速に作業する用途には、SATAのSSDは実力を発揮します。ワークステーションなどの組み込みの用途などに需要があると思います。

Marion製SCSIカード用の変換アダプターカードは、いまのところ製品化する予定はありません。どのくらい需要があるのか、よくわからないからです。クローンも存在しますが、どこからどこまでクローンなのか、これもわかりません。反響があれば、MPC3000専用の変換カードのように製品になるかもしれません(MPC3000の場合は、反響がものすごかったです)。

AKAI MPC 3000の内蔵26ピンSCSIコネクターを通常の50ピンコネクターに変換するアダプター

弊社のCF AztecMonsterCF RaizinMonsterをMPC3000に内蔵させる時に、なぜかMPC3000の内部の基盤から生えているコネクターが26ピンのヘッダーという特殊仕様になっているため、直接SCSIケーブルで接続できないのです。よく、外部のD-SUBコネクターをむりやり変換させたりする記事を見ますが、やっぱりメーカーとしては、解決策を講じないと。。。

というわけで、できたのがコレです。MPC3000 SCSI Adapterという素っ気無いネーミングですが、なかなかの優れモノと自負しております。

9ECW82609ECW8269

ちなみに、CF RaizinMonsterの正式のベゼルが出来てきたので、さっそく取り付けてみました。ちょっと黒光りしているのが、気になりますが(素材の性質上、つや消しが難しいのです。)。。。

9ECW8272

まずは、MPC3000の内部配線の26ピンコネクターをアダプターカードのヘッダーに取り付けます。CF RaizinMonsterからの50ピンコネクターもヘッダーに差し込みます。このケーブルは、ケーブルの出方が反対(内側にケーブルが出ちゃってます。)ですね。これは、製品版では直します。

9ECW8283

アダプターカードを裏返して、26ピンコネクターをMPC3000の基盤のヘッダーに差し込めば、セットアップ完了です。

9ECW8294

動作確認します。CFカードをCF RaizinMonsterに挿して、DISKモードでフォーマットしてみます。

9ECW8299

ファイルを保存してみます。動作は、まったく問題ないです。

製品版には、SCSIケーブルと、FDD->HDD電源コネクターアダプターケーブルが付属します。ZIPドライブや、PCMCIAカードドライブなどにも利用できると思います。

ちなみに、同じような内部SCSIコネクターのヘッダーが26ピンで生えているものに、MPC60のMARION製のSCSIカードがありますが、これも独自のピン配置なので、このアダプターカードは流用できません。ご注意ください。

HOT SWAP対応!CF->SCSI変換アダプター CF RainzinMonsterをMPC3000でテストする。

告知をしたとたん、問い合せが大変多く寄せられているHOT SWAP機能を持つCF-SCSI変換アダプター CF RaizinMonsterのベータテストを実施します。お問い合わせのほとんどが、AKAI MPCのユーザーさんからということで、AKAI MPC3000を使って、テストをしたいと思います。

00_RaizinMonster_wMPC3000

これが、CF RaizinMonsterです。試作版ということで、ベゼルがボール紙(^_^;;)です。製品版は、1.2mm厚のPCBボードになる予定です。

01_MPC3000_Int_SCSI_CONV

前回、CF AztecMonsterの内蔵で作った内蔵SCSI変換カードを使います。実はこのカードも、反響が多かったので、近日中に量産して販売します。

02_removing_FDD

MPC3000のFDDを外します。

03_removed_from_enclosure

FDDが外れました。ケーブルも抜きます。

04_setting_UP_cube_spacer

FDD用とHDD(ZIPドライブなど)用の取付穴がいっぱい開いています。取付する穴位置を確認して、キューブスペーサーを取り付けます。

05_attaching_RaizinMonster

CF RaizinMonsterをMPCに取り付けます。ベゼルが紙なのでイマイチしょぼいです。。。

06_connecting_SCSI_CONV

MPC3000の内蔵SCSIを50ピンケーブルに変換します。市販する変換キットは、もうちょっとカッコ良くなる予定です。

07_FDD_Power_Cable_too_short

CF RaizinMonsterにケーブルを接続します。と、ここで問題発生。FDD電源ケーブルが短くて、届きません。。。

08_Power_Cable_extention

そこで、延長ケーブルで接続します。このケーブルも変換キットの付属品にしましょう。

09_setup_finished

取付が完了しました。

10_Power_ON

電源を入れます。CFカードが入っていると、グリーンのランプが点きます。

11_Format_DISK

DISKモードでCFカードをフォーマットします。例によって、780MBまでしか認識しません。

12_access_LED

CFカードにアクセスしていると、赤のLEDが点きます。

13_removing_CF_card

フォーマット完了したら、CFカードを取り出します。CFカードがささっていないと、グリーンのLEDは消えます。

screen_shot_1

MPCは、MS-DOSのDISKフォーマットなので、パソコンでデータが読み書きができます。フリーのMPC音源をコピーします。

14_HOT_SWAP_OK

再び、MPC3000にCFカードを差し込んで、データを読んでみます。

電源が入った状態で、カードを抜き差しして使えること(HOT SWAP)が確認できました。いろいろな種類のCFカードを入れ替えたりしてテストを続けていきます。

現在、MPC60、MPC2000XL、S1100、Ensoniq ASR-X、E-mu e6400でテスト中です。7月頃までには、ES版(製品版の生産サンプル)の製作をしたいと思います。

MPC3000にCF AztecMonsterを内蔵させる

MPC3000の多くのユーザーさんから、お問いあわせをいただいている、『MPC3000にCF AztecMonsterを内蔵させることができないか?もしできるとすると、どうするのが一番スマートか?』という課題を一度なんとかしたいと思います。

かなり強引な(?)取り付けになりますが、ご了承いただきますようお願いします。

01_MPC3000_Internal_Connector_for_SCSI

MPC3000の内部です。真ん中の基盤の右奥にある26ピンコネクターが、SCSIコネクターになります。26ピンというのが特殊ですが、25ピンD-SUBコネクター(AKAIやMacなど用)とほぼ同じ配列のようです。

02_SCSI_26_50_Conversion_card

このコネクターから、CF AztecMonster用の50ピンコネクターを取り出すための変換基盤を作りました。

Print

配線は、このとおり。26ピンコネクターどうしはパラで接続します(1番から26番まで同じピン番号どうしで接続)。26ピンの23番から50ピンの26番の間は、ターミネータ電源なので、ヒューズを入れました。今回は、1.1A規格のポリスイッチ(ヒューズの代わりに使う素子)を使いました(通常のヒューズでも可)。

この配線図は、個人的に配線をし易くするために裏側から見たコネクターの配列になっています。一般のコネクターの表記方法の配列とは異なるので、注意してください。

03_B_26p_26p_Cable

26ピン-26ピンのフラットケーブルです。MPCの基盤から変換基盤を接続するケーブルです。これも、お手製で作りました。

03_C_power_cable

電源ケーブルです。

今回は、FDDから電源をとるようにするので、FDD>HDD電源変換ケーブル(AINEX製 http://www.ainex.jp/products/wa-081a.htm)、HDD>FDD, HDD分岐ケーブル(AINEX製 http://www.ainex.jp/products/d2-1502a.htm)HDD延長ケーブル(AINEX製 http://www.ainex.jp/products/wa-048a.htm)を使いました。もちろん、お手製のものでも可能ですが、汎用のもののほうが、お値段は安く仕上がります。

04_memory_removal

拡張メモリーカードを外します。8MB分損をしますが、16MBを2枚挿せば、十分なメモリーと思います。

メモリーカードを固定している、スペーサーも、筺体から外します。

05_set_isolation

こんな感じで、メモリーコネクターの上と、筺体に両面テープ、兼、絶縁体を貼ります。1mm厚の基材の3M製の両面テープを使いました(3M製 http://www.mmm.co.jp/tape-adh/bonding/thick/general/regular/)。

06_setup_CF_AM

こんな感じで、かなり強引に取り付けます。取り付けというより、押し込んだ感じです。あまりスマートでは、ないですね。

26ピン-50ピン変換基盤も、両面テープで、MPCの基盤に取り付けました。

07_Format_now

DISKモードで、内蔵したCFカードをフォーマットします。

数秒でフォーマットが完了して、パーティションを切ります。パーティションが完了すると、CFカードがHDDとして使えるようになります。

08_What_is_ths

今回のMPC3000の実験は、実は、もうひとつの実験も兼ねてやりました。それは、この怪しげなPIC(小型のマイコン)を乗せたCF AztecMonsterの試作機です。これは何でしょうか?詳しくは、後日。(ヒントは、これも、MPC3000の多くのユーザーさんからリクエストがあった機能を拡張するものです。)

 

MPC2000XLにStarTech製CF-IDE変換アダプターを内蔵させてみる。

以前にStarTech製のCF-SATAの変換アダプターを試しました。ついでなので(?)同社製のCF-IDEアダプターのベゼル付きの製品を試します。よそ様の製品を検証するのも、開発の参考になります。

たぶん、一番需要があると思われるのは、MPC2000XLだと思いますので、これに内蔵させてみます。

00_Copy_System_172_to_FDD

ATAPI/IDEに対応させるために、Operation Systemをversion 1.20に上げる必要があります。OS ver. 1.20をダウンロードして、パソコンでフロッピーにコピーします。

00_02_LOAD_MPC_SYS_BIN

フロッピーからOSをロードしてフラッシュします。

00_03_Flash_memory

フラッシュ中です。フラッシュが完了したら、『Shift』+『8』(Other)で『F3』(Ver.)で、System Versionが1.20になっていることを確認します。

01_StarTech_CF_IDE

これが、StarTech製のCF-IDE変換アダプターです。割としっかりした板金のベゼルです。CFコネクターも、単価が高いもの(取り出し機能付きのもの)を使用しています(これは、もしかすると現在非常に入手が難しい部品かもしれません)。弊社製のベゼルなしのものに比べて、価格が比較的に高い(US$33.99-)のも、うなずけます。

02_Bottom_screws

今回は、MPC2000XLのフロッピーの代わりにこの製品を取り付けようと思います。まず、MPC2000XLの裏側のネジを外して、筐体を開けます。

03_Inner_case

内部は、こんな感じです。

04_IDE_Connector

フロッピーコネクターのとなりにATAPI/IDEコネクターがあります。

05_Marker

StarTech製のベゼルの板金は、MPC2000XLのフロッピーベイに取り付けるための下からの取り付け穴が開いていません。現物合わせで穴を開けます。穴あけのポイントをマーキングします。

06_drill_hole

一旦、CF-IDE変換基盤を外して、ドリルで穴を開けます。この板金の厚みでは、タップを切る事は難しいので、鉄板タッピングビスを使います。3mmのドリルで穴をあけます。

07_taping_screw

3.5mmの鉄板用のタッピングビスを使います。

08_building_CF-IDE_Adapter

ついでなので、フロントベゼル部分にも穴を開けて、φ3mmのアクセスLEDを取り付けました。

08_Connecting_CF-IDE_Adapter

MPC2000XLの内部配線をします。

11_N-_floppy_Disk

Silicon Power製のX200のCFを挿入して、動作を確認してみます。なぜかエラーがでて、認識しません。どうも、噂どおり、CFカードに相性があるようです。

12_CF_Cards_Compatibility

いろいろなCFカードを試してみました。手持ちのカードでの結果は、Silicon PowerのX200のものだけがダメでした。速度の速いものがダメなのか、CFカードのドライバーCHIPがダメなのかは、よくわかりません。

13_4G_CF_Card

4GのMicroDriveをフォーマットして、使えるようにします。

 

15_SAVE_CF_CARD

保存してみます。保存も問題ないです。ただ、CFの容量が4GBなのに、1GBしか認識しません。これは仕様のようです。

14_NO_HOT_SWAP

一旦カードを取り出してみて、HOT SWAPができるかどうか試してみます。セーブしようとすると、フリーズしました。HOT SWAPは使えないようです。

これで、パソコンなどからWAV形式のフレーズサンプルなどを快適に使用できるようになりました。

ただ、StarTech製のCF-IDE変換アダプターの問題点もありました。

●MPC2000XLのフロッピー用の取り付けネジ穴が開いていない。

●アクセスLEDがベゼルに付いていない。(変換基盤には、LEDコネクターが付いています。)

●HOT SWAPができない。

この結果を参考にして、今後の弊社の開発に生かしたいと思います。

実は、現在、新しいMonsterシリーズの製品の開発が進行中です。次期新型は、できれば、HOT SWAPに対応したものにする予定です。今年中の試作を完成したい思います。乞うご期待です。

 

 

CFカード > SATA > SCSI 2段階変換でStarTech製3.5インチベイをMPC60で使ってみる

MPC3000のユーザー様から、このようなメールをいただきました。

StarTechというメーカーが3.5インチベイにCF-SATA変換のキットを販売している。これをAztecMonster IIでSCSIに変換して、MPC3000で使用できないか?』

なかなか、コアな質問内容に、

『それは大変興味深いです。弊社で実験しましょう。』

と、返事をしました。

という訳で、アメリカのStarTech社から変換キットを取り寄せました。

MPC3000は、残念ながら、弊社にはないので、かわりにMPC60を使います。SCSIカードは弊社のStratos Technology MPC60 SCSIカードがあるのですが、MPC3000に近い形にするため、MARIONのSCSIカードを使います。

01_compornents_experiment

黒いベイと、赤い基盤が、StarTech製の変換キットです。その他、AztecMonster II、MARION SCSIカード、SCSI変換コネクターです。25ピンの中継コネクターは、メスメスが映っていますが、ここでは、オスオスが必要ですね。

01B_conversion_cables

変換ケーブル類です。二股の電源コネクターと、FDD > HDD電源変換コネクター(市販品で売っています。AINEX製のものをつかいました。)、SATA中継コネクターです。これは、StarTech製のSATAのコネクターが、標準のSSDなどのコネクターではないので、苦肉の策で使用します。

05_connector_mis-match

さらに嫌なことに、このコネクターのロック機能が邪魔で、AztecMonster IIのSATAコネクターに挿入できません。青い丸の部分を削ります。

06_connector_processing

カッターで削りました。

02_disassenble_CF_SATA

StarTech製のキットを組み立てます。丸印のネジを外します。

03_assemble_CF_SATA

3.5インチベイに基盤を取り付けます。

07_assemble_components

ケーブル類を組み付けます。

とりあえず、正常に動作するのか、PowerMac G4 + Adaptec SCSIカードで検証します。ソフトは、ATTO EXPRESS TOOLを使います。

08_experiment_PowerMac_G4

PowerMac G4に接続します。PowerMac G4を起動させます。

09_SCSI_error

しばらく、考えこんだ後に、SCSI エラーが出てしまいました。うーん残念。どうも、うまく動かないみたいです。

10_CF_SATA_SCSI_MPC_60

念のため、MPC60でも試してみます。コネクターをいろいろ変換しているので、あまり美しないですね。

11_Searching_SCSI

電源を入れます。AztecMonster IIのアクセスLEDがちらちらと付くので、反応はしているみたいです。

12_Format_now

 

DISKモードで、<Format a hard drive>を選択します。<Next page>で、SCSI ID=3で、AztecMonster IIを検出したようです。<Format now>でフォーマットしてみます。

13_Format_failure

エラーが出てしまいました。やはり、ダメのようです。

ついでなので、AztecMonster IIは、ちゃんと動くかどうかもやってみます。

14_SCSI_SATA_MPC60

StarTechのCF-SATAアダプターのかわりに、SSDを接続してみます。

15_Select_it

フォーマットが完了して、パーティーションが選択できるようになりました。

今回の実験は、NO GOOD(失敗)のようです。

逆にAztecMonster IIが大丈夫なので、規格としては、SATAはHOT SWAPが出来る様に設計されているため、このへんに活路がないのか今後の開発に繋げたいと思います。

現状、AztecMonster II自体が実験的な製品でした。これ自体は、HOT SWAPできるようには、出来ていません。

世の中の流れとして、CF自体がフェードアウトすることはわかっているので、もしかすると、また新しい製品を開発しなくてはいけないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

AKAI MPC60 SCSI インターフェースで ZIPドライブを使ってみる

AKAIのMPC2000XLでZIPが搭載されたせいなのか、MPCのユーザーでは、よくZIPドライブが使われているようです。

Stratos TechnologyのSCSIインターフェースカードでも、ZIPドライブを使ってみます。

01_MPC60_w_ex_ZIP

外付けZIPドライブと、MPC60です。ZIPドライブは、内蔵させて使ってみたいとも思いますが、FDDが使えなくなるので今回は外付けのままで使用してみます。

02_DISK_Mode_8_Cp_Fmt_Othr

AKAI S950同様、ZIPのメディアを挿入してからMPCの電源をいれたほうがいいようです。

DISKキーを押して、DISKモードにします。『8.Copy, Format.Other』を選択します。

03_Format_3_a_SC_Hrd_Dsk

『3.Format a SCSI hard disk』を選択して、ZIPメディアをフォーマットします。

04_uint_5_AUTO__Fmt_now

<Next page>(SOFT KEY 1)を押すと、自動的にZIPドライブを検出しました。(unit 5というのは、SCSI IDが5ということのようです。)

<Format now>(SOFT KEY1)を押して、フォーマットを開始します。05_Formatting_Hd_dsk

フォーマットしています。『This will take up to 10 minutes(10分で出来ます)』と表示されます。約8ほどでフォーマットが完了しました。

06_partitions_4_25mbytes_Do_it

フォーマットが完了すると、パーティションを切ってZIPメディアを使用可能にします。4個がいちばん大きなパーティションができるようで、25MBです。これ以上にはならないみたいです。1GBのCFカードをCF AztecMonsterで使うと、30MBが一番大きなパーティションだったのですが、同じ容量でないとパーティションができないみたいです(30MB+30MB+30MB+10MBとかにはできないみたいです)。

<Do it>(SOFT KEY 1)を押して、パーティションを作ります。

07_select_option_9_select_disk

パーティションができると、DISKモードのトップページに戻ります。

プログラムを保存してみます。『5.All programs』で、プログラムとサンプルを保存するページを選択します。

08_5_Save_All_Prg_Do_it

今回は、パーティション Dに保存します。<Select disk>(SOFT KEY4)を押して、DISKまたは、パーティションを選択します。

09_Select_it_SCSI_DISK

データノブを回して、DISKを選びます。<Select it>(SOFT KEY 1)を押して選択します。

08_5_Save_All_Prg_Do_it

<Do it>(SOFT KEY 1)で保存します。

10_Saving

保存しています。

11_exchnage_ZIP_DSK

保存ができました。

ZIPディスクメディアを交換します。

12_Fomatting_Another_DKS

新しいメディアをフォーマットしています。

13_Saving_Prg_another_DSK

保存しています。

ZIPドライブが、リムーバブルメディアで問題なく使用できることが確認できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AKAI S950 SCSIインターフェースでZIPドライブを使ってみる

オークションでZIPを入手しました。箱入り、メディア5枚付属でした。

01_ZIP_SET

「高速!」というキャッチフレーズが踊ります。

02_SCSI_Connector

ZIP DRIVEの背面は、25 pinのSCSIです。MacやAKAI Samplerなどに繋ぐときには、25 pin 全結線ケーブルを用意します。大抵、25 pinのケーブルは、RS-232Cという通信ケーブルの場合が多いので、ストレートケーブルというものを選びましょう。クロスケーブルでは、接続できません。

今回は、『Termination=ON』『SCSI ID=5』に設定します。SCSI IDは『6』でも構いません。

03_SCSI_ID_SET UP

ZIP DRIVEをS950に接続して、電源をいれて、さっそく使ってみる事にします。『DISK』キーを押して、カーソルキーを『SCSI』選択のところを 『#5』にします。これは、SCSI ID=5 の意味です。

04_HD_NOT_READY

ZIPのメディアを入れ忘れました。『Hard disk not ready』のエラーがでました。

05_DISK_MODE_ERROR

ZIPメディアを挿入して、DISKモードを再度選択すると、エラー画面がでました。S950が電源が入っているときから、メディアをいれておいたほうがいいようです。

06_FORMAT_HD

電源を入れ直して、DISKモード『09 Format hard disk』で、ZIPメディアを初期化します。以外と時間がかかります。約10分ほどで初期化が完了しました。

07_HD_Format_Complete 08_VOLUME_Slct_create

『01 VOLUME Slct,create』でVolumeをつくります。30個くらい作りました。これ以上作っても意味がなさそうなので、今回は、これ以上はつくりませんでした。

09_SAVING_SAMPLE

『07 SAVE SAMPLE』で、サンプル音を保存します。『01 VOLUME Slct,create』で、Volumeを選択していって、どこまで保存できるか試してみます。

10_Slct_V_030

Volume 29まで保存しました。Volume 30を選択して、さらに保存します。

11_sample_space_full

『OOPS! Disk sample space is full』とエラーがでました。やはりVolume 29個まで保存できるようです。

これは、64MのCF カードとほぼ同じなので、S950 SCSIは、64MBまでの容量までしかアクセスができないようです。

12_exchange_DISK

ZIPメディアを交換して、フォーマット後、Volumeを作成します。

14_SAVE_Complete

サンプル音を保存してみます。保存ができました。リムーバブルが可能のようです。

15_LOADING_SAMPLE

電源を入れ直して、サンプル音を読み込んでみます。読み込みが出来ました。

ZIPがちゃんとS950 SCSIで使えることが判りました。以外と読み書きは、高速でした。CF PowerMonster IIとも共存可能です。SCSI IDを選択すれば、問題ありません。