SCSI フォーマッターの使い方とCF AztecMonsterとSD SusanoMonsterのベンチマーク

MacintoshへのCF AztecMonster、SD FuzinMonsterなどの適用には汎用のフォーマットソフトが別途必要です。純正のHD SC setupやドライブ設定ではちゃんと使用できません。パッチをあててもダメです。Old Mac全盛期のころには常識だったのですが、近年からOld Macの収集を始められた方はフォーマットの概念そのものがなかったりなど(売っているものを買ってくれば、勝手にディスクユーティリティーがやってくれますから)、解説が必要かもしれません。

汎用のソフトはSilverLiningやHDTなどが有名ですが、現在は入手が難しいです。入手しやすいもので動作が安定しているものはAnubisがあります。今回はこちらを実際に使ってみます。

動作環境はPowerMac 7600 OS 9.1 ソフトのバージョンは3.01eです。漢字トーク7.1以降の対応です。漢字トーク6.07以前にはSliverlining の5.3以前のバージョンでないとダメです。こちらは現在非常に入手が難しいですが、ヤフオクなどで地道に探して下さい。

Anubis ver.3.01eです。CD-Rに書込んでCDから起動させています。フロッピーにちょうど入るサイズなので、フロッピーからでも大丈夫と思います。SCSI ID=1でCFカードが認識しています。

『AUTO INITIALIZE』をクリックします。

『いまからデータの消去と初期化を行います』と言ってきます。

『OK』をクリックします。

『Format Options』ダイアログがでます。『Format in Background』にチェックします。あとはより粉々にデータを消去するオプションです。おこのみで選択します。ただし、非常に時間がかかります。

 

フォーマットが終わると『初期化するとデータが消えますが続行しますか?』と聞いてきます。(ちなみにすでにこの時点でデータは破壊されてしまっています。)

『continue』をクリックします。

イニシャライズします。これが現在一般的にいう初期化になります。実際にはパーティションを書込むだけで消去する訳ではないです。

『All Mac OS』は1パーティションのみの場合です。『Equal Mac OS』はちょうど半分づつに2個に分割、『Multi Mac OS』は複数のボリュームにパーティションを切ります。漢字トークのバージョンによっては2GBづつや4GBづつ強制的にパーティションを切られます。

Mac OS7.6以前のSCSI Manager 4.3 に対応していないOSの場合にはあまりパーティションを切る事は推奨されません。68K Macには2GB以下のCFやSDカードを使う事はおすすめします。

『All Mac OS』を選択しました。

OS8.1以降の場合には拡張フォーマット(HFS+)が選択できます。お好みで選択してください。今回は選択せずに『OK』しました。

『SCSI Driver Options』で68K Macなどの低速のSCSIを搭載したMacを使っている場合にはこれのチェックを外します。今回もチェックを外してイニシャライズします。

 

初期化終了です。

ベンチを取ってみます。ベンチソフトはATTO ExpressToolを使いました。ExpressToolはATTOのサイトからダウンロードできます。登録が必要ですが、フリーソフトです。OS9以降対応のようですが、OS8でも使えました。漢字トークでは動きません。

ベンチをとりました。CFカードはTranscend X266 8GBです。ピークで17.8MB/sでています。ほぼSCSI-IIの理論値ですね。

こんどは同じ仕様のSDカードをSD SusanoMonsterでのベンチです。CF AztecMonsterより1桁遅いです。コンピュータのストレージとしてはちょっと難しいかもしれませんが、ZIPやMOよりはだいぶましです。68K Mac/Amigaでは必要十分でしょうか。

PC/MAC, ワークステーションにはCF AztecMonster、68K Mac やサンプラー/シンセサイザーにはSD SusanoMonsterのほうが向いていると思います。用途に合わせてお選びください。

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